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2025年12月26日(金)   奈良川 初冬
 令和7年も余すところ六日となり、師走真っ盛りで忙しない心持ちになってくる。天気予報では典型的な冬型気圧配置となり、日本海側では大雪に注意を促し、関東でも北からの冷たい強風が吹く、厳しい寒さと伝えている。
 しかし、室内から眺める空は青く、陽射しのお陰でとても暖かな小春日和。それに誘われて三日ぶりの散歩に出てみると、予報に違わず北からの風、いや強風が吹き付ける、とんでもない様相の中で足を踏み出してしまう。止めようかとも思うが、歩くことは健康維持の第一歩と肝に銘じている使命感が勝り、強い意思で散歩を始める。
 恩田川に流れ込む支流の奈良川に出てみると、夏場は青々とした葉を付けていた樹木は葉をすべて落としてしまい、畑は来年の植え付けを待つように土を曝け出し、慌てることもなく静かに時の流れに身を任せている。
 今年は山に木の実が不足して未だに里に出没する熊が絶えないと伝える報道通りとすれば、お腹を空かせた熊が見れば、お腹の虫が騒ぎ出して見逃すことはないように実をつけた柿の木が、奈良川河岸にぽつんとせり出している。
   
 
奈良川河岸の冬景色

 河岸に植えられた柿の木 鳥もついばむようだがまだ多くの実を付けている

 夏には川面をすべて覆いつくして葉を茂らせていた草木も今は枝葉が枯れ果て、一羽のチュウサギが枯れた草の茎の上を軽快に動き回っている。夏であれば草木に覆われて見ることはできなかった姿を無防備に曝け出している。
 見渡す限り緑のない殺伐とした景色の中、民家の庭先に松と南天が寄り添うように植えられ、令和8年の新しい年を迎える準備に抜かりがないかと諭すように、青葉と赤い実を誇示している。
 
 
コンクリートに固められた護岸の流れに倒れた枯れ茎の上を移動するチュウサギ
正月飾りを思わせるような松と南天


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